2017年12月、今冬の雪は、またしても小雪かと思われた。ところが1月に入って、“数年に一度”という大規模な寒気が襲ってきた。雪雲は日本列島を覆うかのように襲い掛かり、降る雪は絶え間なく続き2月に入っても止むことを知らないようであった。その雪雲は福井県の辺りからほぼ東向きに襲い掛かり、新潟県では中越地方と下越地方南部の主に平野部にかかり続け、里雪の降り方を見せたようであった。この大雪によって、特にあまり大雪に慣れていない平野部で鉄道、道路交通に重大な障害が発生した。
改めて思えば、近年にふさわしい大雪であったのではなかろうか。今年の雪 速報会はこの特徴的な大雪がどうして発生するのかを理解し、この大雪にどのように立ち向かったのか、また将来的にはどう備えるべきかについて、できるだけ多数の関係機関の苦労を披露してもらうことを心がけて計画したところである。
NPO法人 水環境技術研究会 早川典生